基準日 2026-11-03
実行 2026-11-03 23:30:04
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韓国半導体輸出統計

半導体輸出が伸びたというニュース、本当に多く売れたのか、それとも値上がりしただけなのか。韓国銀行の貿易指数でウォン建て輸出の伸びを数量・ドル建て価格・為替に分け、関税庁の品目統計でDRAM・HBM・フラッシュを個別に見ます。

2024年11月 · 前年同月比
ウォン建て輸出額+38.1%
=
数量+4.2%
×
ドル建て価格+24.7%
×
為替+6.3%

3つの効果は掛け算でつながります:(1+数量)×(1+ドル建て価格)×(1+為替)=(1+ウォン建て輸出額)。為替はウォン/ドルの月平均が上がる(ウォン安)とプラスです。

2024年11月の韓国の半導体輸出(ウォン建て)は前年同月比38.1%増えました。 実際の出荷数量は+4.2%、ドル建て価格は+24.7%、為替効果は+6.3%で、変化の大部分は価格によるものでした。 品目群別では、半導体全体·集積回路·個別素子は価格主導、製造装置は数量主導でした。 関税庁の2024年11月速報では、DRAM輸出が18億ドル(前年比+36.0%)、HBM等の複合構造チップが36億ドル(+78.0%)で、メモリ輸出の32%が中国向けでした。

2024年11月 韓国半導体輸出(ウォン建て)+38.1% = 数量 +4.2% × ドル建て価格 +24.7% × 為替 +6.3%

① 月次数量の推移 — 品目群別数量指数(韓国銀行)

価格変動を除いた実際の輸出数量の推移です。ボタンでドル建て価格・ドル建て金額指数と比べられ、「3か月平均」を選ぶとカレンダー要因によるばらつきが減り、トレンドが見やすくなります。

直近3か月平均の半導体数量指数は177.2(2020年=100)で前年同期比-0.0%、同期間のドル建て価格指数は+34.3%でした。

水準は指数(2020年平均=100)です。ドル建て価格指数=金額指数÷数量指数×100。 前月比は稼働日数や四半期末の出荷集中といったカレンダー要因で±10%以上振れることがあります(季節調整前の原系列)。トレンドは前年比で見てください。

② 半導体全体 — 数量・ドル建て価格・為替の分解(韓国銀行)

棒は前年同月比のウォン建て輸出の伸びに対する各効果の寄与、線は合計です。対数ベースなので3本の棒を足すと線と一致します。カーソルを合わせると実際の伸び率(%)が表示されます。

月 ウォン建て輸出額数量 ドル建て価格ウォン/ドル(月平均)
水準前年比前月比水準前年比前月比水準前年比前月比水準前年比前月比
2024年11月 175.3+38.1%+2.0%175.9+4.2%+1.4%84.4+24.7%-1.8%1,393.4+6.3%+2.4%
2024年10月 171.9+40.2%-6.4%173.5+5.4%-4.7%86.0+32.0%-3.7%1,361.0+0.8%+2.0%
2024年9月 183.7+36.3%+13.9%182.0-8.2%+17.0%89.2+47.8%-1.2%1,334.8+0.4%-1.4%
2024年8月 161.3+40.2%+3.2%155.6-9.0%+5.8%90.3+50.0%-0.4%1,354.2+2.7%-2.1%
2024年7月 156.3+59.0%-17.0%147.0-1.6%-20.0%90.7+50.2%+3.5%1,383.4+7.5%+0.2%
2024年6月 188.3+60.0%+19.6%183.8+4.1%+19.2%87.6+44.5%-0.8%1,380.1+6.4%+1.1%
2024年5月 157.5+57.5%+15.1%154.1+6.5%+14.7%88.3+43.9%+0.5%1,365.4+2.8%-0.2%
2024年4月 136.9+60.3%-13.4%134.3+8.6%-22.5%87.9+42.4%+8.8%1,367.8+3.6%+2.8%
2024年3月 158.0+38.0%+17.6%173.3+15.6%+12.9%80.8+17.1%+4.2%1,330.7+1.9%-0.1%
2024年2月 134.3+73.1%+6.1%153.5+49.6%+3.6%77.5+10.5%+1.7%1,331.7+4.8%+0.6%
2024年1月 126.6+65.0%-13.5%148.2+46.9%-21.9%76.2+5.9%+9.1%1,323.6+6.1%+1.5%
2023年12月 146.4+21.2%+15.3%189.7+35.0%+12.3%69.9-10.8%+3.2%1,304.0+0.6%-0.5%

水準:ウォン建て輸出・数量・ドル建て価格は指数(2020年平均=100)、ウォン/ドルは月平均レートです。ウォン建て輸出指数=ドル建て金額指数×(ウォン/ドル÷2020年平均レート)、ドル建て価格指数=金額指数÷数量指数×100。
前月比は稼働日数や四半期末の出荷集中といったカレンダー要因で±10%以上振れることがあります(季節調整前の原系列)。トレンドは前年比で見てください。

③ 品目群別 — 何が輸出をけん引したか(韓国銀行)

同じ方法を品目群ごとにドル建てで適用しました(為替効果なし)。数量と価格のうち大きく動いた方を「けん引役」と表示します。 · 2024年11月

品目群 ドル建て輸出数量 ドル建て価格けん引役
水準前年比前月比水準前年比前月比水準前年比前月比
半導体全体 148.5+29.8%-0.4%175.9+4.2%+1.4%84.4+24.7%-1.8% 価格主導
集積回路(メモリ・システム半導体) 152.2+30.9%-0.1%185.2+2.5%+1.8%82.2+27.7%-1.9% 価格主導
個別素子(トランジスタ・ダイオード等) 75.9-2.3%-9.7%78.1+3.8%-9.7%97.2-5.9%-0.0% 価格主導
半導体製造装置 148.6+22.5%+2.8%160.6+23.9%+1.9%92.6-1.1%+0.9% 数量主導

水準は指数(2020年平均=100)です。ドル建て価格指数=金額指数÷数量指数×100。

④ 品目速報 — DRAM・HBM・フラッシュ(韓国関税庁)

関税庁の10桁品目統計で、韓国銀行の発表より先に出ます。品目ごとに合う価格指数がないため、数量・価格の代わりに「重量」と「1kg当たり単価」に分けました。1kg当たり単価には値上げと高仕様化(同じ重さでより大容量)の両方が含まれます。

関税庁データ月: 2024年11月

品目 輸出額 ($B)重量 (トン) 1kg当たり単価 ($) シェア韓銀価格指数
前年比
水準前年比前月比水準前年比前月比水準前年比前月比
DRAMi 1.83+36.0%-4.5%106.9-17.2%+11.9%17,066+64.4%-14.7% 17.6% +36.5%
HBM等(メモリ複合構造チップ)i 3.59+78.0%+3.0%83.3-21.8%+26.0%43,052+127.6%-18.3% 34.5%
フラッシュメモリi 0.48-17.0%+8.7%45.9-12.6%+40.7%10,441-5.0%-22.7% 4.6% +19.9%
メモリ複合部品(MCO)i 0.53+73.5%+47.2%11.1+28.8%+9.1%47,677+34.7%+34.9% 5.1%
プロセッサ・コントローラi 3.06+6.1%-15.6%525.0-7.2%-8.1%5,822+14.3%-8.2% 29.4%
その他の集積回路i 0.91-10.4%-7.6%301.0-15.6%+0.9%3,027+6.2%-8.4% 8.8%
集積回路合計 10.39+27.7%-3.8%1,073.2-12.0%-0.0%9,681+45.0%-3.8% 100%

※ 関税庁はHBMを単独では集計していません。HBMのような積層メモリは「HS 8542.32-3000 複合構造チップ集積回路」として申告されているとみられるため、この項目をHBMの推計値として使います。
韓銀価格指数:同月のDRAM・フラッシュ輸出物価指数(ドル建て)の変化率。1kg当たり単価が価格指数より大きく上がるほど、高仕様化の影響が大きいことを示します。
前月比は稼働日数や四半期末の出荷集中といったカレンダー要因で±10%以上振れることがあります(季節調整前の原系列)。トレンドは前年比で見てください。

品目別の月次推移

品目ごとに別のグラフにして、小さな品目の動きも見えるようにしました(縦軸はそれぞれ異なります)。初期表示は「重量」で、品目別の数量の推移を見る基準です。棒は月次の値、線は3か月平均です。

直近3か月の出荷重量(前年同期比):DRAM -13.4%、HBM等 -23.0%、フラッシュ -37.1%、プロセッサ・コントローラ -2.2%。

DRAMi
HBM等(メモリ複合構造チップ)i
フラッシュメモリi
メモリ複合部品(MCO)i
プロセッサ・コントローラi
その他の集積回路i

メモリ輸出先 上位10か国・地域

HS 8542.32(メモリ全体)ベース。香港向けの多くは中国本土などへ再輸出されます。 · 2024年11月
※ 関税庁の国は最終的な買い手の国ではなく、チップが到着する国です。メモリはサーバーやスマートフォンを組み立てる工場へ送られるため、米ビッグテックの需要の多くは台湾(GPU・サーバー組立)、中国、メキシコなどへの輸出として計上されます。

#国・地域輸出額シェア前年比前月比
1 CN $2.06B 32.0% +17.7% +2.2%
2 TW $1.84B 28.5% +564.2% -6.0%
3 HK $1.28B 19.8% -11.5% +29.3%
4 VN $0.74B 11.6% +68.8% +23.3%
5 MY $0.12B 1.9% +2.2% -59.6%
6 IN $0.12B 1.8% +231.8% +43.3%
7 US $0.06B 1.0% +667.0% +588.2%
8 PH $0.05B 0.8% +1.5% -46.5%
9 JP $0.04B 0.6% +43.8% +27.4%
10 BR $0.03B 0.5% +53.6% -23.2%

計算方法

韓国銀行の輸出金額指数はドル建て輸出額、輸出数量指数はそれを輸出物価で割った値です。そのため「金額指数÷数量指数」がドル建て価格になり、ウォン/ドル月平均の変化を掛けるとウォン建て輸出額の変化になります。

季節性を除くため、各月を前年同月と比べています。チャートは対数変化率なので3つの効果をそのまま足せます。表の%は実際の増減率です。

関税庁の数字はHS 8542.31・32・33・39(集積回路)の10桁品目を国別に合計した値です。韓国銀行の「集積回路」と品目範囲が少し異なるため、伸び率が数%pずれることがあります。

よくある質問

半導体輸出の伸びが数量によるものか価格によるものか、どう見分けますか?

韓国銀行が毎月公表する半導体輸出数量指数を見ればわかります。数量指数は価格変動を除いた値なので、金額指数との差が価格効果です。このページの②③の表がその計算です。

HBMの輸出統計は別にありますか?

HBMだけを集計した公式統計はありません。このページは関税庁の「HS 8542.32-3000 メモリ複合構造チップ」輸出をHBMの推計値として使っています。他の積層メモリ製品が含まれる可能性があります。

なぜDRAM・HBMは数量ではなく重量で見るのですか?

HBMには公式の価格指数がなく、DRAM価格指数も実際の輸出品構成を十分に反映しないため、数量を計算すると大きくずれました。そこで関税庁が実測した重量と1kg当たり単価に分け、推計なしで確認できる数字だけを示しています。

データはいつ更新されますか?

毎日午前9時40分(韓国時間)に新しい発表を確認して反映します。関税庁の品目統計は韓国銀行の貿易指数より先に出るため、④の表が②③より1か月先行していることがよくあります。

韓銀データ月 2026年9月 · 関税庁データ月 2026年9月 · 更新 2026-11-03 09:40 KST

このページは公式統計を加工した情報提供用の資料であり、特定銘柄の売買を勧めるものではありません。

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